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妄想のお風呂『おばあちゃんの仕事』

by YUMIMPO*

ぼくのおばあちゃんは ごじゅうなんさいか。60かもしれない。

(でも、前に 長生きしてね って お守り おみやげであげたら これは ひいおばあちゃんに あげな と、笑われた。もっと若いかも だ)

仕事は 『手紙描き』

誰かが 誰かに 気持ちを伝える時に 代わりに描く お仕事だ。

内容は、 ごくひにんむ なのだけど

仕事場に覗きに行って 少し手伝わせてもらったりすることがある。

さすがに 描く事 をやらせてはもらえないのだけど、

お水をかえたり 、

乾かすところに持って行ったり。

この 作業場のにおいが 僕は好きだ。

多分 絵の具か何かのにおいで そんなに カラダに 良さそうな においではないのだけど、

ながぐつ いっぱいに かぎたいものだ。

風通しをよくする 大きな プロペラも ある。

よく AMラジオがかかっていて

古臭い音なのに、 いまどき な 音楽がながれてる。

結婚式 などの 招待状として 大量に同じものを作るときもあれば

ひとりだけのために つくることもある。

今日は 、お手紙をもらって 嬉しくって という人が、

お返事を書いた手紙を入れる 便箋を つくっていた。

もらった時が、コーヒー豆の便箋で

コーヒー柄 っていう 斬新さ や、 これを かわいい と思って、送ってくれた人は 選んでくれたのかな? って なんとも、相手を (自分には無いセンス ということも あいまって) 可愛らしく 思って、

届いた時、 なんでコーヒー柄? って 笑ってしまいながらも 嬉しかったのだという。

そんな方へのお返事に と、 なにか いいふーとーを という ごいらい だ。

相手は 青森で 手打ちそば屋さん をやられてるらしい。

そういうこともあって、 いらい主は、 お蕎麦 って 古風なものと、 コーヒー って なんだが しゃれおつ なものとの ミスマッチ差 が

クスリ ときた スパイス(味噌) だったみたい。

おばあちゃんは

なら、その コーヒーの模様を お蕎麦バージョンに と 作っていた。

使う紙は muro社のものから 素朴な きなりの白。

画用紙みたいな感じのものだ。

その 大きな紙を、 そのお手紙の入るかたちに 専用の道具たちを使って きってゆく。

そして、淡い濃淡を と、ウィザーアンドニュートンの 水彩絵の具で しあげていた。

固まってる絵の具が 水に溶けて、 色が混ざったり。 光ったり。

おてつだい と いいつつ ただ おばあちゃんの ゆびさき を 眺めてるだけだったりする。

完成した、 (絵の具が)乾いた、 時には みられない とくべつな けしきだ。

おばあちゃんは 元の便箋の ゆげ の ぶぶんを、

コーヒーをついでる ポット と かんちがいしてしまっていたらしく、

そばゆ を そそいでる 絵に なっていたのだけど、 お客さんには おこられなかったそうだ。

おばあちゃんのかけてるメガネは ろうがんきょうで、

おばあちゃんの 嫌いな曲は、 銀杏BOYZの 「青春時代」。

PKを決めて英雄だったあいつが今じゃあちっちゃな町の郵便屋さんさ

って歌詞が どうも気に食わないらしく

ラジオでかかるたびに それを言う。

最後まで読んでくれてありがとう ございます。

てがみ描く へきのある ゆみんぽ より

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